【完全ガイド】介護旅行5|どんな人が介護旅行を利用しているの?
2026/06/04
【完全ガイド】介護旅行5|どんな人が介護旅行を利用しているの?
「うちの親でも対象?」利用者の特徴をわかりやすく解説
はじめに

「介護旅行って、どんな人が使うんですか?」
「うちの親くらいでも相談していいのでしょうか?」
そんなご質問をいただくことがあります。
介護旅行や医療職付き添い旅行は、特別な人だけのものではありません。
車いすを使っている方。
寝たきりの方。
認知症がある方。
酸素を使っている方。
脳卒中後遺症がある方。
神経難病やがん、透析などで体調管理が必要な方。
さまざまな方からご相談をいただきます。
ただし大切なのは、"病名だけで判断しないこと"です。
同じ病気でも、歩ける距離・疲れやすさ・介助量・医療ケアの有無・家族の負担は人によって違います。
そのため、介護旅行では「何の病気か」だけではなく、「どんな困りごとがあるか」を確認しながら考えていきます。
この記事では、介護旅行や医療職付き添い旅行を利用される方の特徴を、病名ではなく"困りごと別"にわかりやすく整理します。
歩行や移動が不安な方
介護旅行で多いご相談の一つが、「歩くのが不安」「長い距離を移動できない」「転びそうで心配」というものです。
例えば、
- 車いすを使っている
- 杖歩行でふらつきがある
- 長距離を歩くと疲れてしまう
- 段差や坂道が不安
- トイレまでの移動が心配
- 車や電車への乗り降りが難しい
といった場合です。
このような方では、旅行先そのものよりも、どの車いすを使うか・どこで休憩するか・トイレは使えるか・段差や坂道はあるか・車両への乗り降りをどうするか、を事前に確認することが大切です。
病名としては、脳卒中後遺症・骨折後・パーキンソン病・加齢による筋力低下・関節疾患などの方からご相談をいただくことがあります。ただし、同じ病名でも状態は人によって違います。
「歩けるかどうか」だけではなく、"安全に移動できるか" "疲れすぎずに帰ってこられるか"を一緒に考えることが大切です。

医療ケアが必要な方
介護旅行では、医療ケアがある方からのご相談もあります。
例えば、
- 在宅酸素を使っている
- 吸引が必要
- 胃ろうがある
- 血糖管理が必要
- 透析を受けている
- 体調変化への注意が必要
といった場合です。
また、がん治療中や終末期に近い方では、疲労感・痛み・食事量・移動時間などへの配慮が必要になることもあります。
「途中で苦しくなったらどうしよう」「長距離移動に耐えられるかな」と考えて外出を諦めてしまう方も少なくありません。
このような場合は、酸素流量・ボンベやバッテリーの残量・吸引の頻度・体調変化の出やすさ・移動時間・休憩場所・近隣医療機関などを確認しながら、外出の可能性を考えていきます。必要に応じて、看護師など医療職の同行を検討することもあります。
認知症や高次脳機能障害で見守りが必要な方

認知症や高次脳機能障害がある方も、介護旅行のご相談が多い方です。
身体的には歩ける方でも、
- 慣れない場所で混乱しやすい
- 予定変更に対応しにくい
- トイレのタイミングが分かりにくい
- 夜間に不安が強くなる
- 疲れると落ち着かなくなる
といった心配があります。
特に高次脳機能障害では、外見上は元気に見えても、注意が続きにくい・疲れやすい・周囲の状況判断が難しい・言葉で伝えることが難しい・急な予定変更が苦手、という困りごとが出ることがあります。
旅行では、予定を詰め込みすぎず、移動時間を短めにする・休憩を多めに取る・人混みを避ける・分かりやすい予定にする・安心できる人がそばにいる、ことが大切です。
「認知症だから無理」「高次脳機能障害だから旅行は難しい」と決めるのではなく、その方が安心して過ごせる環境をどう作るかを考えていきます。
家族だけで介助するのが難しい方
介護旅行では、「家族だけでは不安です」というご相談も多くあります。
例えば、
- 車いすから車への移乗が難しい
- トイレ介助に不安がある
- 食事介助が必要
- 体位変換が必要
- 疲れた時にどう対応すればいいか分からない
- 転倒した時に支えられるか不安
といった場合です。
「せっかく連れて行ってあげたいけれど、介助に追われて楽しむ余裕がない」と感じているご家族もいます。
旅行中ずっと介助を担うことは、ご家族にとって大きな負担です。
医療介護職が同行することで、移乗介助・車いす介助・姿勢調整・トイレ動作のサポート・疲労の確認・休憩の判断などを一緒に行うことができます。
介護旅行は、ご本人だけでなく、"家族も安心して一緒に過ごすための支援"でもあります。
遠方移動や宿泊に不安がある方
近場の外出はできても、「遠方は不安」「宿泊となると心配」「新幹線や飛行機を使うのは難しそう」という方もいます。
遠方移動や宿泊では、長時間座っていられるか・トイレはどうするか・食事や服薬管理・夜間の見守り・宿泊先のバリアフリー・移動中の体調変化・翌日の疲労、などを考える必要があります。
特に宿泊を伴う場合は、ベッド環境・入浴の可否・夜間トイレ・朝の準備・薬の確認なども重要になります。
遠方移動や宿泊があるからといって、必ず無理というわけではありません。
「どこまで行けるか」「どの移動手段なら負担が少ないか」「宿泊先で何が必要か」を事前に整理することが大切です。

ご相談が多い病気や状態の例
ここまで、困りごと別に見てきました。
実際には、次のような病気や状態の方からご相談をいたくことがあります。
- 脳卒中後遺症
- 認知症・高次脳機能障害
- パーキンソン病
- ALSなどの神経難病
- がん治療中
- 在宅酸素を使用している方
- 吸引が必要な方
- 透析を受けている方
- 骨折後や廃用症候群の方
- 加齢による体力低下がある方
ただし、旅行や外出の可否は病名だけでは決まりません。
同じ病気でも、座っていられる時間・移動方法・医療ケアの有無・認知面の状態・家族の介助力・行き先や日程によって、必要な支援は変わります。
利用理由は「観光」だけではありません
介護旅行の目的は観光だけではありません。
お墓参り・納骨・結婚式・故郷訪問・家族再会・自宅への一時帰宅・思い出の場所への訪問・孫や親族に会いに行く、など、その人にとって大切な目的があります。
旅行というより、"人生の大切な時間に出かける外出"と考えた方が近いこともあります。
「うちの親でも対象?」と思ったら
「うちの親は、そこまで重くないから」
「逆に、状態が重いから無理かもしれない」
「家族だけで何とかするべきかもしれない」
そう思って、相談をためらう方もいます。
でも、介護旅行や医療職付き添い旅行は、介護度や病名だけで対象が決まるものではありません。大切なのは、どんな状態か・どんな困りごとがあるか・どこへ行きたいのか・どんな支援が必要か、です。
「行けるかどうか分からない」という段階からでも、相談していただけます。
まとめ
介護旅行を利用する方は、病名や介護度だけで決まるわけではありません。
歩行や移動への不安・医療ケアの有無・見守りの必要性・家族だけでの介助が難しい状況・遠方移動や宿泊への不安、といった実際の困りごとが相談のきっかけになります。
「うちの親でも対象ですか?」
そう思った時は、病名だけで判断せず、今の状態や希望を整理してみることが大切です。
もう無理だと決める前に、一緒に方法を考えることで、実現できる外出が見つかることがあります。
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