【完全ガイド】チルト型車いすのサイズと選び方
2026/04/30
【完全ガイド】チルト型車いすのサイズと選び方
― 新幹線・飛行機移動で失敗しないために ―
はじめに
この記事は、「移動手段を検討しているご家族・ケアマネジャー・病院のソーシャルワーカーの方」に向けて書いています。
チルト型車いすは、
姿勢が崩れやすい方や、長時間の座位が難しい方にとって、
とても重要な移動手段のひとつです。
しかし実際には、
「この車いすで移動できると思っていたのに難しかった」
というケースも少なくありません。
その理由のひとつが、
車いすの“サイズと動き方”の違いです。
この記事では、
チルト型車いすの特徴と、
移動時に重要になる「サイズ」の考え方について解説します。

チルト型車いすとは?
チルト型車いすとは、
座面と背もたれの角度を保ったまま、
座面ごと後ろに傾けることができる車いすです。
特徴
- 姿勢が崩れにくい
- ずり落ち(前滑り)を防ぎやすい
- 長時間の座位でも負担を分散しやすい
フルリクライニングとの大きな違いは、
「身体の角度を変えずに傾ける」ことです。
そして、フルリクライニングよりも小型で小回りが利くモデルが多いです。

なぜ「サイズ」が重要なのか?
① 新幹線の多目的室に入れるかどうか
チルト型車いすはフルリクライニングほど長くはなりませんが、
傾けた際に
- 全長の変化
- 後方スペースの確保
が必要になります。
特に壁際では、後ろにスペースがないとチルトできないという問題が起きます。
② 飛行機では「預け荷物」になる
チルト型車いすも、フルリクライニング型と同様に、飛行機では基本的に預け入れとなります。
このとき重要になるのが、
- 全長
- 全幅
- 全高
- 折りたたみ可否
です。
チルト型は比較的コンパクトですが、形状によっては取り扱いに制限が出ることがあります。
チルト型車いすの主なサイズ目安
代表的なサイズ感は以下の通りです。
■ 通常時(座位)
- 全幅:約55〜65cm
- 全長:約100〜110cm
- 全高:約95〜110cm
■ チルト時
- 全長:約120〜140cm
フルリクライニングほどではありませんが、
長さと後方スペースは普通型車いすと比べると確実に増えます。
見落としがちなポイント
① 「後ろのスペース」が必要
チルトは後方に倒れるため、『車いすの後ろに余裕があるか』が重要です。
② 角度によってサイズが変わる
どこまでチルトするかで、
- 必要な奥行き
- 介助スペース
が変わります。
③ 介助のしやすさも重要
チルト状態では、
- 体位調整
- ずれの修正
がしやすくなる一方で、スペースが狭いと介助が難しくなります。
これを見落とすと、「入れたけど介助ができない」という状況になります。
ルピネで使用しているチルト型車いすのサイズ
実際のサイズ感がイメージしやすいように、ルピネでご用意している車いすの寸法をご紹介します。これらのサイズ情報は単なるスペックではなく、「移動できるかどうかを判断するための材料」になります。例えば、「多目的室に入るか」「飛行機に積めるか」「車に載せられるか」といった判断は、すべてこの数値が基準になります。
■ 通常乗車時
身体を起こして座っている姿勢でのサイズです。
- 長さ:106cm
- 幅:58cm
- 高さ:100cm

※比較的コンパクトで、一般的な通路やエレベーターにも対応しやすいサイズです。
■ チルト乗車時
身体を倒して座っている姿勢でのサイズです。
- 長さ:132cm
- 幅:58cm
- 高さ:83cm
※チルトすることで、長さが約25cm以上伸びる点がポイントです。この変化が、「多目的室での配置」「車内での取り回し」に影響します。

■ 格納時(折りたたみ)
飛行機での預け入れや、車載時に重要になるサイズです。
- 長さ:106cm
- 幅:39cm
- 高さ:100cm
※飛行機での預け入れや車載時に重要です。比較的コンパクトにまとまるため、フルリクライニングより取り扱いやすい場面もあります。
■フルリクライニング型車いすとの違い
| チルト型 | フルリクライニング型 | |
| 姿勢 | 座った姿勢のまま傾ける | 座ったり寝たりできる |
| 長さの変化 | 比較的小型 | 大きい |
| スペース | 後方が必要 | 全長が必要 |
| 移動適正 | 中距離向き | 長距離向き |
どちらが良いかではなく、「状態と目的に合っているか」が重要です。
チルトしても体幹が不安定な方のために、ランバーサポートもご用意しております。

ルピネでは、こうしたサイズ情報をもとに
- 移動手段との適合確認
- 介助スペースの確保
- 実際の動線のシミュレーション
まで含めて調整を行っています。
ルピネで実際に多いご相談
- 「長時間座るとずれてしまう」
- 「リクライニングほど倒さなくていいが安定させたい」
- 「新幹線で移動したいがスペースが心配」
こういったケースでは、チルト型が適している場合も多くあります。
まとめ
チルト型車いすは、
✔ 姿勢を保ちやすい
✔ 比較的コンパクト
✔ ただし後方スペースが必要
という特徴があります。
新幹線・飛行機を使う場合は、サイズ+チルト時のスペース確認が重要です。
最後に
ルピネでは、
単なる付き添いではなく、
「移動を成立させるためのサポート」を行っています。
- 車いすの適合確認
- 移動手段との相性チェック
- 動線のシミュレーション
など、状況に応じて対応しています。
「この状態で移動できるのか?」
そんな段階からでも、お気軽にご相談ください。
▼フルリクライニング型車いすの解説はこちらから▼
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