【誤嚥性肺炎】対策を5つ!口腔ケアの効果とは?【在宅介護】

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【誤嚥性肺炎】対策を5つ!口腔ケアの効果とは?【在宅介護】

こんにちは、ちょい旅サポートルピネ 看護師です。

突然ですが、
皆さんは何回、人に本気で指を噛まれたことがありますか?

 

冗談のようですが、介護の経験がある方は
10回じゃきかないっていう人もいますよね。

 

私もその一人です。

 

認知症などで口腔ケアの介助を必要とする方に
声掛けをしながら口腔ケアをしますが
「口を開けてくれる人」
「全く開かない人」
「不意打ちで突然噛む人」など、様々ですよね。

 

それでも私は、
口腔ケアには特に力を入れていました(主観です!)

 

その理由の一つに、
これからお話する予防という観点での口腔ケアがありました。

 

 

前回『ムセと誤嚥性肺炎』というタイトルで
ブログをアップしています。

 

そちらもあわせて目を通していただけると、
今回の私のわかりにくい話も
少しはわかりやすくなると思います。

よろしくお願いします。

 

 

簡単に誤嚥性肺炎と予防

前回はムセと誤嚥性肺炎の関係を説明しましたが、
今回はそれに対する対策を考えてみましょう。

※調べると薬などを用いた対策もあるようです。

 

ここでは私たちができそうなところを考えてみましょう。

 

①口腔内を清潔にして保つ

唾液の菌などが肺に入り炎症が起こることを
誤嚥性肺炎といいます。

 

ってことは、
肺に入ってしまう菌の量を減らせることができれば
肺炎になりにくくなるってこと?

 

肺に入る菌を減らすには・・・

口を清潔にすればいい!

唾液とか口の中の菌が
清潔にするだけで減らせるのなら
やってみる価値もあるかもです。

これに関して、のちほどもう少し詳しくお話しましょう。

 

②食べやすい食事と環境をつくる

食べている最中にも、
食べ物のかけらや水分が
肺の方に入っていきムセることがあります。

ムセは、気管に入りそうになっているのを押し返そう
という働きでしたよね。

 

そもそも
食べものが肺に入らなければいい。
うまくのどを通って胃に入れば一番いいですよね。

 

人間は飲み込みにくい姿勢や
ながら食事などでムセやすくなります。
つまり誤嚥しやすくなるということです。
(注;ながら食事≒なにかをしながら)

そして、それは高齢や病気により注意が向きにくい状態の方
に顕著にみられるようです。

 

「食べやすい食事形態の工夫」
「飲み込みがしやすい姿勢で食べる」
「食事に集中できる環境を作る」
「食べやすい一口量やタイミングなどの介助方法」
などで、誤嚥しにくい食事環境を整えましょう。

 

しかしこのあたりは、
それぞれの身体状況などにも大きく左右されるため
対策内容や判断が難しいところでもありますよね。

 

安全な進め方としては、
病院で言語聴覚士などの専門家に
アドバイスをもらうというのが一つです。

寝ながら食べる

 

③食べてすぐに横にならない

知らず識らずに
唾液や逆流した胃の中身が肺の方に流れ込み、
肺炎になる人が多いといわれています。

 

ということは、
胃の中身の逆流が少なくなればいい。

 

でも高齢者の特徴として
胃食道逆流症が生じやすくなる
そうです。

つまり、加齢による体の変化で、普通にしていても
逆流しやすくなっているということ!?

 

一般的にも言われていますが、
特に高齢者にとって
食事後はすぐに臥床(横にならず)せず、
体を起こしている時間を作ることが
大事になってきます。

 

④脳卒中の予防

肺炎や脳卒中(脳血管疾患)を患った方は、
喉の筋力低下や麻痺などによって鈍り、
「嚥下反射」「咳反射」の低下をきたすことで
誤嚥を起こしやすい状態と言えます。

 

脳卒中を予防することが大切になります。

脳卒中の予防に関しては
また別の機会に。

 

⑤体力をつける

人間の肺の中は
常に空気中の細菌も吸ってしまっています。

 

それを退治してくれるのが免疫機能です。

 

誤嚥されたものや含まれる細菌の量が多かったり、
ご本人の体力(免疫機能)が低下していると
入ってきた菌を退治しきれずに

肺炎が発症してしまいます。

 

つまり、体力(免疫機能)を低下させないことが大切です。

 

方法としては

  • 十分な食事や水分を取る
  • 十分で良質な睡眠
  • 適度な活動

など、からだを整える取り組みが挙げられます。

 

 

 

口腔ケアの誤嚥性肺炎への効果

 

『口腔内の菌を減らす』

なんてことが果たして可能なのかどうか…ですよね。

口腔ケア

 

調べてみると、
歯ブラシやスポンジブラシ、
含嗽剤(がんそうざい)や歯科衛生士さんのケアなどを一定期間行い、
口の中や、咽頭(のどの辺り)の菌に変化はあるのか、
肺炎の症状である熱が続けて出る人は減るのかなど、
様々な研究が行われていました。

 

そのうちの1つをご紹介します。

対象者
施設入所者

期間
5か月間

方法
最初の2か月は含嗽剤を使用した含嗽(うがい)のみ
その後の3か月間歯ブラシなどでの口腔ケアをし、
その間ののどの菌の数を調べた。

結果
最初の2か月うがいのみでは、のどの菌の明かな減少なし。
その後の3か月口腔ケアを始めると開始と共に菌が減った。

この研究の他にも、肺炎の症状が出ることが減った
などの研究結果もいくつか見つけられました。

 

 

口腔ケアには菌を減らす効果はあるようです。

 

 

おわりに

ふだんケアをしていても、
様々な要因で誤嚥性肺炎を発症される方もいて、
果たして効果が得られているのかと
疑問を持つことがあると思います。

 

でもこういう結果をみると勇気づけられますね。

実際、口腔ケアの介助って難しいです。

 

無理に口を開けることは難しいですし、
奥まで清潔にするというのもなかなかの技術です。

 

私も、そのためにいくつかの文献に
参考に試してみていますが、
個別性も強くて「これだ!」
という方法はまだつかめていません。

 

それでも効果があるなら、
指を噛まれようが(…いや本当は噛まれたくはない)、
「いやだー」って嫌われようが(本当は嫌われたくない)、
粘り強く声をかけて口腔ケアをしていきたいですね。

 

文献

八島妙子編:プチナースVol29No6 5月臨時増刊号,照林社,2020
米山武義、鴨田博司:口腔ケアと誤嚥性肺炎予防,老年歯学,第16巻1号:3~13,2001

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