【ちょい旅サポート】諦めていたことなのに【旅行支援】
※ 許可を頂いてお写真の掲載をしております。
少し前のお話になります。
ご依頼いただいたのはA様。
A様は片手足の麻痺が残るもののリハビリを頑張っている方。
ご主人の生活する東京で、ある目的を果たしたいとのこと。
お一人の2泊3日のご旅行に同行させていただきました。
「旅行の手配はヘルパーさんと一緒にやる」とのことでしたので、ホテルや飛行機のご予約の際の注意点などをお知らせしておまかせしました。
当日、福祉タクシーで函館空港に到着。
車いすの場合、飛行機の搭乗は一番最初になるため早めの出発でしたが、お迎えに行くとすでに準備万端でした。
病気になってから初めての旅行で、楽しみと不安が入り乱れていたご様子でしたが、空港のスタッフさんの丁寧な対応で徐々に安心。もちろん、飛行機のシートへの乗り移りもリハビリスタッフがお手伝いいたしますのでご安心を。
東京に着いて、ご主人様と合流。
目的の1つ目、東京に置いてある大切な物を北海道の新居に郵送するため荷造りのお手伝い。必要なものを選んでいただき、ダンボールに詰めていきます。
日が沈みかけた頃
「こんなに早く終わると思わなかったー。私達だけじゃ絶対終わらなかったと思う。ありがとう!」
夕食はとんかつ屋さん。
馴染みのお店だそうで、一緒にごちそうになりました。
二日目。
この旅の一番の目的、ご家族のご納骨です。
実はこのご旅行は、大切なご家族を抱きながらの旅でした。
「また会いに来るからね」
そう言って何度も抱きしめておられました。
その後は余った時間で、以前からよく散策していたルートを車いすで巡ります。
神社でお祈り。
ご夫婦ともに大好きな猫のうたた寝を見つけた。
素敵なお店で思い出用の品も決めました。
ロト当たれー!!
最終日。
電話やラインでつながっているとはいえ、やっぱり別れは寂しい。
「リハビリしっかりな」
「お父さんも身体大事にね」
後日、ご旅行中の写真をお二人のLINEに送信。
ご本人様からは
「私はもう行けないと思ってたの。お骨のことも全部主人にやってもらおうと考えてた。でも今回の旅行は、やりたいこと全部できたから奇跡だよ!主人と一緒の写真が特に嬉しい!思い出に残してくださって本当にありがとうございました」
東京のご主人様からは
「ホントに色々とお世話になりました。この3日間が走馬灯のように思い出します。今回の上京できたことはルピネさんのお力なくしては、実現不可能でした。妻も感謝しております。ありがとうございました」
と、とてもありがたいお言葉をいただきました。
自分では『もうできない』と思っていても、専門の人の力を借りることで「あれ?できちゃった!」ということも結構あると思います。そして、『できない』と思っていることがあなたにとって大切なことであれば、なおのこと私たちは全力でお手伝いさせていただきます。