【付き添いサービス】保険外サービスのご利用で起こった変化【リハビリ】
ルピネは、ありがたいことに医療従事者や介護従事者からのご依頼が多い傾向にあります。
ルピネを立ち上げた3年前、ご依頼してくださった方も福祉のプロでした。
【保険外サービス】は今でも浸透しているというには不十分だとは思います。しかし介護業界で働いているからこそ、「使ってみよう」と思ってくださったのかもしれません。
当時、得体のしれない【ルピネ】という保険外(自費)サービスの初のご利用は不安だったかと思います。
最近落ち込み気味の母に少しでも元気になってほしいと思ったご家族から
というご依頼でした。
当時のA様は多くの時間をベッド上で過ごされており、いざ車いすに座っても上半身が少しずつ倒れてしまう状態です。
それでも何度もA様の旦那様が入院されている病院に面会に行き、最初は5分程度で限界だった体力も徐々に改善していきました。
そのころからA様の病院受診にもお付き添いさせていただくようになりました。
ご家族が付き添えない日はもちろんのこと、ご家族が同行する日でも
「ルピネさんが付いていてくれると安心」
とおっしゃってお付き添いさせていただきました。
病院受診が終わると、近くのスーパーに寄り道。
施設で寝たきりに近い状態で生活では、身近なスーパーでも新鮮だったのかもしれません。
楽しそうに「あれ買う!」とヨーグルト売り場を指さします。
何時間も待つ病院受診でも体力が持つようになり、施設のベッドに戻る際にも、ご自身の足で少し踏ん張ることができるようになってきました。
そのころから、病院以外の外出の依頼も増えてきました。
- メガネを新調しよう
- 家族が帰省してくるから、一緒にお花見に行こう
- コンサートに行こう
- 寿司食べに行こう
- ソフトクリームを食べに行こう
- 孫が遊びにくるから一緒に映画を見に行こう
そんなある日、娘様から
モチベーションが上がっているこのタイミングで連れていきたい!
『疲れるからもう行かない』って言いだして今回限りになっちゃうかもしれないけど…
とご相談がありました。
どうやら、施設の他の入居者との間で【髪の色】が話題になったそうなのです。
「それはいいですね。ぜひ行きましょう!」
オシャレな美容室。
希望のヘアカラーは『パープル』
2時間の美容室は少しお疲れだったようですが、帰り道は楽しそうに「次はいつ?」と笑顔。
今では2か月毎に美容室へお付き添いさせていただいています。
また「自費でもいいのでルピネの維持リハビリをお願いしたい」とのご依頼もあり、リハビリも開始となりました。
少しずつではありますが体の全体の動きが良くなってきていて、背もたれを使わずに座っていられるようになったり、手の動く範囲が拡大して自分で帽子をかぶったりメガネを掛けなおしたりと、できることが増えてきました。
やっぱり、楽しいことには自分から動こうとすることが多いので、それがリハビリとなり身体機能も改善しやすくなります。
当初は、担当ケアマネさまも『初めての保険外サービス』のご利用で心配だったと思いますが、今では居宅サービス計画書(ケアプラン)のインフォーマルサービスとしてルピネを載せていただいております。
(ルピネのサービスをケアプランに入れていただけたときはものすごく感激でした)
インフォーマルサービスとは
介護保険制度を利用できるものをフォーマルサービスといいます。
国や地方自治体が費用を負担するサービスで、介護度(要支援・要介護)によって生活上の問題を解消することが目的であり、介護度によって必要以上のサービスを利用できないようになっています。
対して保険外とよばれる介護保険外サービスがインフォーマルサービスです。
公的なサービス以外のものを指し、フォーマルサービスで足りない部分を補うことが可能で、公的なサービスにはない細やかなニーズに対応できます。
担当ケアマネ様からは
ご本人様の満足度を考えながらのリハビリは、本当にありがたく感じます。そして、その効果がみられているとも感じました。
とのありがたいお言葉をいただきました。
たくさんのご利用者様、ご家族、ケアマネさんのお役に立てるよう、いっそう努力してまいります。
A様のご家族は旅行の目標があるため、その実現を目指して今後も外出・リハビリともにA様と頑張っていきます。