回復期リハビリテーション病棟に入院中、他院受診はなぜ難しい?その理由を解説します|北斗市(北海道)ルピネ
2026/02/28
退院したばかりのご利用者様から、こんなご質問を受けることがあります。
「入院中に眼科に行きたかったんだけど、病院が受診させてくれなかったんだよ」
不安になりますよね。
ですが、これは病院が拒否しているわけではありません。
この方が入院されていたのは回復期リハビリテーション病棟。
ここは、急性期治療を終え、全身状態が安定した方が、退院に向けてADL(Activities of Daily Living:生活日常動作)向上を目指してリハビリするための病棟です。
いわば、「治す場所」から「生活に戻す場所」へと役割が変わった段階。
そのため、診療報酬の仕組みも急性期の病棟とは異なります。
回復期リハビリテーション病棟入院料は、包括評価(いわゆる“丸め”)が採用されています。
つまり、入院中の診療行為の多くが包括算定となり、出来高ではありません。
このため、入院中に他院の外来を受診した場合、その費用も包括の枠組みの中で扱われることがあり、
実質的に入院中の病院側がその費用を担う形になる場合があります。
そのため、病院としては慎重な判断が必要になります。
制度上、他院受診が禁止されているわけではありません。
しかし原則として、入院中の医療は自院で完結させる設計になっています。
もちろん、
- 急変時
- 専門的な検査や治療が必要な場合
- 主治医が医学的に必要と判断した場合
には受診します。
一方で、緊急性が高くないと主治医が判断した場合には、
「退院後に受診を検討しましょう」
という方針になることも少なくありません。
仕組みを知らないと、
「どうして行かせてもらえないの?」
と感じてしまいます。
ですがそれは、
現在の全身状態やリハビリ優先度、日本における医療制度の枠組みを踏まえた上での判断であることがほとんどです。
こうした制度背景を理解しているだけで、説明の仕方は大きく変わります。
