「付き添いサービスは“安さ”だけで選んでいいのか?」― ボランティアと医療従事者付き添いの違い ―
2025/12/30
付き添いサービスは“安さ”だけで選んでいいのか?
― ボランティアと医療従事者付き添いの違い ―
はじめに
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病院への通院や外出、そして介護旅行。
高齢や障害者ご本人やそのご家族にとって、「誰が付き添うのか」はとても重要なポイントです。
付き添いサービスを探す中で、
「ボランティアによる付き添い」という選択肢を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
費用が抑えられる一方で、
本当にその選択が“安心”につながるのか。
今回は、ボランティア付き添いと、医療従事者による付き添いの違いについて考えてみたいと思います。
ボランティアのお付き添いのメリットと現実
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ボランティアのお付き添いの最大の魅力は、やはり費用の安さです。
短時間であれば無償、もしくは実費程度で依頼できるケースもあります。
一方で、見落とされがちな点もあります。
- 医療・介護に関する専門知識に乏しい可能性
- 急変時の判断や対応ができない可能性
- 万が一の事故に対する保険未加入・補償範囲が限定的
- 対応内容に個人差が大きい
もちろん、善意で活動されている方が多く、
「誰かの役に立ちたい」という想い自体はとても尊いものです。
しかし、善意と専門性は別物であることも、事実として理解しておく必要があります。
医療従事者が付き添うということ
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ルピネの病院付き添い・外出付き添い・介護旅行では、
看護師または作業療法士といった医療従事者が同行します。
これは単に「資格を持っている」という話ではありません。
- バイタルや体調変化への気づき
- 病院内での状況判断や医療スタッフとの適切な連携
- 転倒・体調悪化などのリスクを想定した行動
- ご本人だけでなく、ご家族の精神的な安心感
付き添い中に「何も起きなかった」ことこそが、
実は最も大切な価値であると、私たちは考えています。
「安いから選ぶ」ではなく「安心で選ぶ」
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確かに、医療従事者による付き添いは、
ボランティアに比べて費用は高くなります。
しかしその差は、
- 専門知識
- 経験に基づく判断力
- 保険加入による万が一への備え
- 責任をもって最後まで対応する体制
といった安心の裏付けでもあります。
付き添いは「同行するだけ」のサービスではありません。
ご本人の安全と、ご家族の不安を預かる仕事です。
まとめ
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どの選択肢がベストかは、状況や目的によって異なります。
短時間・低リスクな場面では、ボランティアが合うケースも多々あるでしょう。
ただし、
- 病院受診(特に家族が同行せず、医師とのやり取りも不安な場合)
- 長時間の外出
- 旅行や慣れない環境
こうした場面では、
医療従事者が付き添うという選択が、大きな安心につながると私たちは考えています。
実際、ご家族の代わりに同行する場合、
事後レポートをお読みいただくことで、あたかもその場にご家族が付き添ったかのように、病院内での様子がイメージできる
そんなレポートの作成を心がけております。
その中で、
「付き添ってもらえて本当に安心でした」
と、ご家族から言葉をかけていただくこともあります。
ルピネは、「安さ」ではなく、
安心と信頼を提供する付き添いサービスでありたいと思っています。

