【ご法要のサポート】大切な納骨式に列席するために【付き添いサービス】
ご法要のサポートをさせていただきました。
Aさまは、納骨式に列席するため遠方から道南に来られました。サポートさせていただいたAさまは、全身に力が入りにくくなるご病気をおもちです。
(疾患名は個人情報になるため伏せております)
墓地の駐車スペースで福祉タクシーを降車後、車椅子のまま墓前まで移動しました。
途中砂利が深くなり車椅子が引っかかり進めなくなり、車椅子をウィリー(前輪を浮かせる)させた状態で押し、かつ、車椅子前方をご家族様に軽く引いていただくことで墓前まで移動することができました。
僧侶の方がみえられご納骨をする時に、Aさまは
「オレはいい」
とおっしゃいました。
前もって “自分には無理だろう” と感じて諦めていらっしゃったように思えました。
ご列席されていた親戚の方に手伝っていただけたら、安全にご納骨の動作ができそうでしたので、
「私がお手伝いします。やってみませんか?」
とお声をかけさせていただきました。
はじめは「え?」と私の方に顔を向けられました。
おそらく “できるの?どうやって?” という疑問と不安があったのかと感じました。
「車椅子からの立ち上がりは私が体を支えます。バランスは私に任せてください。
そのままお墓の2段の芝台に一歩ずつ足を上げてください。
もしできなければ、ご親族の方が足を出すのを手伝っていただけますか?」
ご親戚の方数名が、Aさんのそばに来てくださいました。
「2段とも上がったら、私が立ち膝をしますのでその足を椅子と思って座ってください。
そのまま前かがみになって手をのばすとご納骨ができるかと思います」
階段を歩くようなリハビリでは、バランスを崩して床に尻餅をつくような転倒を防止するために、万が一バランスを崩すような場面では立ち膝をしたセラピストの太ももに座り込むようにして支える、このような方法がとられることがあります。
Aさまは、ご親族方の「やってみなさいよ」とのお声に背中を大きく押されたようです。
「やってみるか」
車椅子をできるだけ芝台に近づけて、横から支えます。
立ち上がりやすいように介助すると、ふらっとしながらもほとんど自分の足の力で立ち上がることができました。
バランスを崩さないように支えていると、ご自身の力で片足ずつ上げて2段を登りきることができました。
「Aさまのふくらはぎに私の膝があたっているのがわかりますか?」
「うん」
「ここに座ってください。このまま腰を下ろすと座れます」
こうして墓前で座ると、A様は手を伸ばして静かに優しくご納骨なさいました。
車椅子に戻ると「ありがとう!」とおっしゃっていただきました。
後日ご依頼者様であるご親族よりメールにて
「山口さんのお声掛けがなければA本人が納骨することは出来なかったと思います。家族もAも喜んでおりました」
と、とてもありがたいお言葉をいただけました。
お葬式やご納骨などの法要は、ご家族様にとってとても大切なときです。
少しでも心安らかに過ごしていただきたいものです。
微力ながら、その大切なときをお手伝いができていれば幸いです。
ありがとうございました。
ちょい旅サポート ルピネでは、
法事などの付き添いサポートだけでなく、ご法要前のお墓掃除などのご依頼も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。