【我慢しない】認知症の家族との正しい向き合い方②-介護する人を守ろう-
好きな彼氏から「コーヒー淹れて」と頼まれる
苦手な上司から「コーヒー淹れて」と頼まれる
好きな人からの頼まれ事と苦手な人からの頼まれ事では
同じ負担でも「負担感」は前者のほうが少ないですよね。
介護でも同じことが言えて
負担感を増やさないためには
介護する側が相手を好きでいられる心の余裕が大切です。
強い負担感の理由
介護生活の問題は
介護される側のことを考えることが多いですが、
介護する側が心身ともに健康で余裕がなければ、
その生活に限界がきて共倒れになってしまいます。
介護を続けるためにも介護する側のストレスを軽減し、
自分らしい生活を維持できるようにすることはとても重要です。
厚生労働省のデータをみると、
介護者が強い負担感を感じる周辺症状は
- 夜寝てくれない
- 介護を拒否する
- 暴言・暴力
となっています。
日中仕事や家事をしている介護者は、
夜間も介護の対応に追われて休む暇がありません。
また、介護拒否などで思い通りに介護ができないことも、
体力・精神ともに疲弊します。
そして病気の症状がそうさせているとはいえ、
親からの暴言・暴力は精神的に追いつめられます。
こうなってしまっては、
介護生活を続けるどころか、介護者が体調を崩してしまったり、
親を好きでいる事自体が辛くなったりすることもあるでしょう。
介護生活をできるだけ長く続けることは
介護者の「負担感」を減らして、
好きな人のことを好きでいることためにもとても重要です。
負担感の軽減にはストレス発散
いつ終わるともしれない無限マラソンなんて
きっとプロのマラソン選手でも頑張れません。
ましてや給水所や周囲の応援も無しなんて
考えただけでも嫌になりませんか?
それでも1人で頑張ろうと
ストレスを自分の中に閉じ込めてしまうと、
どんどん蓄積していつか溢れてしまいます。
そうすると大切な人を傷つけたり、
自分の体調が悪くなったり、
気分が落ち込んだりして日常生活に支障がでてしまいます。
そうなる前にきちんと発散しましょう。
「そんなことわかってる。
でも、いま現在それができていない現状があるんだから無理」
- 大事に育ててくれたご家族を
人にお任せして手を抜くなんてできない。 - 介護は家族でやるのが当たり前。
昔はみんなそうしてきたって言うし。
そこには皆さんのご家族、ご親戚を
思う気持ちが強く関わっているのではないでしょうか。
それはとても素晴らしいことです。
しかし、それであなたが苦しい思いをし
辛い毎日を送っているとしたら
その大切なご家族やご親戚はどう思うでしょうか。
一時的に大切な人のことを考えるのを休み、
自分のために時間を使うことに罪悪感を
持たないようにしてみるということを試して見ませんか?
それが周り巡って、
介護される人と一緒に
長く生活し続けられることにつながったらうれしいですよね。
① 相談できる人の存在を作ろう
周りに介護の大変さを理解できる人がいることで、
一人で抱え込まずに相談ができます。
そうすることで、
たとえ状況が変わらなくても心は楽になります。
相手は親族でも友人でもケアマネージャーでも、
寄り添ってくれる人なら誰でも構いません。
② 休む(レスパイト)
レスパイトとは介護の小休止のことです。
介護だって立派な仕事で
きちんと休憩をとる必要があります。
いつまで続くか分からない、
出口のない介護の日々に四六時中気を張っていると、
心のエネルギーがガス欠になってしまいます。
大切な人が一人で安全にいられないなら
時には誰かに任せてぐっすり寝たり、
思いっきり遊んだりしてリフレッシュしましょう。
終わりに
認知症の方は不安と孤独を感じていますが、
介護する方も不安と孤独を抱えやすい。
自分の不安と孤独を我慢せず、
解消することで少しでも楽な介護生活を送ることができればいいですね。
ルピネでは
介助される方、そしてそれを支えるご家族の方が
介護生活を少しでも長く、そして楽しく過ごしていただけるように
看護師・リハビリスタッフがサポートすることを目的にしています。
家族では不安、
あるいは、一人では難しいような旅行や外出はもちろん、
転院や引っ越しや一時帰宅の付き添い、
介助方法のご相談などもご依頼を承っております。
介護保険外サービスですので柔軟なサポートができます。
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