【介護保険外サービス】ルピネを始めようと思ったきっかけ その2【ちょい旅サポート ルピネ】
※こちらの記事は「【介護保険外サービス】ルピネを始めようと思ったきっかけ その1【ちょい旅サポート ルピネ】」の続きです。
退院して外来リハビリとなった伊藤さんの日常
伊藤さんは退院後も、私のリハビリを希望され外来通院していました。
外来リハビリを開始して数ヶ月ぐらい経ったある日、わたしは聞きました。
「お家の生活はどうですか?」
「最初はよかったよねー。やっぱり自宅っていいよね」
「それはよかったです。お出かけはしていますか?」
「・・・ううん。行けないわよ。
外に出るのは今日みたいに通院だけ。
ついでに病院の中の美容院で髪切ってもらうの」
そして彼女は
「家族は忙しいし、あっち行きたい、こっち行きたいなんてわがまま言えないよ。
わたしが我慢するしかないもの。先生がついてきてくれればどこにでも行けるのにね」
とおっしゃいました。
どうやら、一人での外出は危ないと家族に言われているようでした。
伊藤さんの退院時にわたし自身も「外を歩かれるなら誰かと一緒のほうが安全です」と言っています。
安全第一と考えるなら当然の意見だと思っています。
わたしは医療従事者として万が一を想定した発言をしていました。
なんのために自宅復帰を目指して
一生懸命リハビリをして退院したのか
わたしは彼女の言葉に衝撃を受けて、次の言葉が出てきませんでした。
彼女は入院中「家に帰りたい」という目標がありました。
家に帰れば元通りの生活になると思っていました。
しかし、傷ついた身体は全く同じではなく、骨折すればわずかでも骨がずれてくっつきます。
そうすると筋肉の走行が変わり、前とは動きや動かし方が変わります。
だから、元に近づくことはできても元通りではないことが多くあります。
外出は通院だけという我慢の生活を一生続けるために家に帰ったのだろうか。
病院の外を歩くというリハビリが、彼女の在宅生活の何に繋がったのでしょうか。
ご家族にはご家族の生活があり今現在も負担が大きくなっているのかもしれません。
入院中のリハビリのように、自分が付き添えば外も歩けるのに。
伊藤さんの
「先生がついてきてくれればどこにでも行けるのにね」
という言葉がずっと耳に残っています。
自分のような専門のスタッフが
趣味や余暇を楽しむために病院以外でサポートをすることも
必要になってきているんだという思いが大きくなってきました。
介護生活はご本人さまもそれを支えるご家族も
想像以上に大変
介護生活は、ご本人もご家族も、お互いに我慢してしまう状態に陥りやすいと感じています。
今、リハビリを提供している自分が、
病院以外でこの能力を提供できればこの人たちはもっといろんなことをあきらめず、
もっと生活が豊かになるのではないかということでした。
作業療法士としてそれぞれの生きがいに沿った関わりをして、
お互いに我慢しなくてもよくなるためのサービスを広めていきたい。
そう思って、ちょい旅サポート ルピネを始めました。
医療・介護の知識を持ったリハビリスタッフ(作業療法士)や看護師が生活の場で
ご本人とご家族の両方に関わることができれば
これらの問題の解決策の一つになります。
そのために、リハビリスタッフと看護師が
介護保険で補えきれない生活の場への
知識と技術を提供したいと考えています。
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