【施設からお寺へ】ご親族が集まるご法要に参列したい【付き添いサービス】
ご法要のサポートをさせていただきました。
「部屋から見える飛行機が毎日の楽しみなの」
施設の一人部屋で過ごすAさまですが、久しぶりに会う親族とお寺へ移動中では会話がはずみます。
お寺に到着して車イスに移り本堂へ。
僧侶による読経を聞き、少し不自由な手を伸ばしてお焼香をし、先立たれた配偶者様を拝むことができました。
そのあと、集まったご親族とのお食事。
普段の生活でむせることが増えてきたAさまのお食事ですが、大好きな甘いものでは状況が変わるようです。食事を介助していた私の手から全くむせることなく、あっという間に消えていきました。
嫌いなものはむせるけど、好きなものは上手に食べる高齢者って、実は結構いらっしゃいます。
病院で飲み込みの造影検査をすることがありますが、食べるものは造影剤入りの「水」「お粥」「ごはん」「水ゼリー」など。
うん・・・味、ないものばかりです。
実は、とろみの程度が味をつけてしまうと変わってくるため、検査のときはこのような味無しのものを使用することが多いようです。(病院ST談)
そんなわけで検査のときには飲み込みの能力が発揮できず、『刻み食』『とろみ付き』『食事禁止』などと指定されるわけですね。
でも、ご本人が大好きなもので検査できたら、もしかしたら…。
本人が好きなものだけは、元の形状のまま食べることができるのかもしれないですね。
美味しいものを食べているときにムセないというだけで、誤嚥している可能性はあります。誤嚥は肺炎の原因となり悪化すると死亡することもありますので、くれぐれも自己判断せずに医療機関の指示に従ってください。
ちなみに、飲み込みには正しい座位姿勢が保てることも影響してきます。変な姿勢で水を飲むと気管や鼻に入ってしまうことがありますよね。飲み込みが弱くなっている方にとっては、ちょっとした姿勢も影響が大きくなるものです。正しい食事姿勢には、体幹のインナーマッスルが重要です。
誰かの手を借りながらでもベッドから離れて日常を楽しむことで、身体能力を維持・改善できたら最高だと思います。
ご依頼人様から
孫とも可能な限りの時間を過ごせました。
妹たちも便利に動くことができ、助かりました
と、とてもありがたいお言葉をいただけました。
私たちルピネスタッフも「実現できたことによる自信」や明日の活力につながるお手伝いをさせていただけたのであれば良かったなと思っています。
ありがとうございました。